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スポ信EX第12回:上伊那農は後半に目覚めて逆転勝ち

2024年7月10日 | お知らせ, スポ信EX

第106回全国高校野球選手権長野大会は第5日の10日、2回戦残り8試合が行われ、参加73チームがすべて登場した。長野オリンピックスタジアムでは上伊那農が6-2で長野西を逆転で突破した。3回戦は13、14日に行われる。

8回、適時三塁打を放った上伊那農・中村は中継失策の間に駄目押しの生還を果たす

▽2回戦

長野西

001 001 000-2

000 003 03X-6

上伊那農

西 佐藤、笠原-遠藤

農 中村-室原

 

折り返してからが強かった。上伊那農は6回表に追加点を奪われ、0-2と差が広がったところから逆襲に転じた。

その裏、1死から1番・丸山遼が四球を選ぶと三村直輝監督は「1点ずつ。王道で」とエンドランを多用した前半から作戦を変更しバントのサイン。2番・那須野忠は注文通り投前に転がすと二塁手のベースカバーが遅れて内野安打に。3番・室原伊吹生はストレートの四球で満塁。4番・天野伶の初球スクイズは外され2死二、三塁となるも、ファイティングポーズを崩さない。天野は四球で再び満塁となると長野西ベンチは2年生エースを諦め、継投策。続く守屋和翔は追い込まれてからフルカウントに持ち込み、鋭いライナーを打ち返した。これを右翼手が落球して一気に同点。さらに纐纈真隆の初球が暴投となる間に三塁から天野が還り、勝ち越しに成功した。

攻勢を緩めることなく8回は2死から3連続長打で3点を追加した。試合前日も午後7時半まで練習するなど調整しないで培ってきた体力をベースに、消耗度の高いオリスタでも終盤まで集中力を発揮。その象徴が主将でエースの中村文駿で、駄目押しの中越え適時三塁打を放つと中継失策の間に生還する激走を披露。疲れも見せず9回のマウンドは3人で締め、107球で完投。「ここで負けたら、仲間に申し訳ない。体力を気にせず、気合で投げ抜きました」と笑顔を見せた。

中3日で臨む3回戦は同じ伊那市勢の高遠と対戦。6月の練習試合は2連敗しているが、背番号1は「終わるまで全力を出す。校歌も劇場の一つ。目標は甲子園一択」と威勢が良かった。