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スポ信EX第10回:初シード俊英が大勝発進

2024年7月8日 | お知らせ, スポ信EX

第106回全国高校野球選手権長野大会は第3日の8日、2回戦が行われた。長野オリンピックスタジアムでは第4シードの長野俊英が10-0の6回コールドで上田に大勝し、危なげなく初戦を突破した。

上田打線を6回1安打で完封した長野俊英のエース伊東

▽2回戦

上  田

000 000-0

000 109X-10

(6回コールド)

長野俊英

上 中村、柴、丸山-金子

長 伊東-屋本大

🉀羽片(長)

初めてシード校として夏に登場した長野俊英がビッグイニングを築いて上田を一蹴した。1-0で迎えた6回だ。6連続四死球と乱れた相手投手陣の制球難に付け込み5点を追加。なお1死満塁で5番・羽片一磨がセンターへのランニング本塁打を放って10点差とし、サヨナラコールドで決着をつけた。

2020年の夏の大会後から指揮を執る小林正具監督は「さすが夏の初戦。前半はロボットのようにカチコチで気ばかり焦っていた」と苦笑い。そのうえで「3回1死二、三塁を伊東(颯)が抑えたのが大きい。以前は力んでただ投げるだけだったが状況に応じて投げられるようになった」と最終学年で成長した姿を披露したエースを褒めた。

1年生から登板している伊東は昨夏も1番を背負い、過去最高の16強入りに貢献。その後もチームの歴史を塗り替える原動力となってきた。豊富な経験を持つだけにこの日は最速143㌔の直球を130㌔前半に抑え、慎重な立ち上がりだった。0-0で迎えた3回は先頭を死球で出すと次打者のバントを自らのお手玉で犠打失策とするミス。その後にバントを決められ1死二、三塁を招くも動じない。2番は一ゴロ、3番はこの日最速の139㌔の直球で追い込んでからスライダーで空振り三振に仕留め、切り抜けた。「点取れなくて苦しい展開だった。ピンチになるほどギアを上げ、取れるところで三振を取るのが本当のエース」。 大黒柱の奮投に打線も応え、4回1死三塁から8番・山上留玖が左前適時打で均衡を破ると6回の10人攻撃につなげた。

年々戦力も厚さを増し左腕・千野尊、2年生右腕・佐藤龍らも出番を待つ。「計算の立つ投手が後ろにいてくれる。安心してチームのために自分の仕事をするだけ。ベスト8からが本当の勝負」。1安打7三振で6回を一人で投げた伊東は春夏通じて初の聖地に立つため、仲間たちと力を合わせながら徐々に調子を上げていく。