アカハネ通信

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長野市街を走る選手たち

 社会人野球の信越クラブ(長野市)が12日、恒例の必勝マラソンで始動した。まずスタッフ、応援団ら関係者を交えて善光寺に参拝後、ナインは市内のNTT更北グラウンドに向けスタート。7年目の酒井大輝投手が意欲的に飛び出して終始先行し、最後は6年目の樫山瑠外野手の追走を振り切って、トップでフィニッシュした。

 就任2年目の酒井仁汰監督は「全体的に速く、みんなやる気はある」と評価したうえで、「スローガンは今年も同じ、常昇。それしかないです」と語った。中心打者の百目鬼浩太、大川陽大ら8人が抜け新たに8人が加入。顔ぶれが大きく変わったことで「チームになるのはこれから先」。今季は2月下旬に寒い信州を飛び出して千葉県内で強化合宿を予定し、実戦感覚を養いながら一体感を高めていく。目指しているのは昨年逃した全国舞台。最高峰である都市対抗の2次予選北信越大会は6月に地元で開催されることで、「絶対落としちゃいけない」と2019年以来の東京ドーム切符をにらんだ。

 新主将に指名された2年目の山崎慎之介内野手は「(昨季は)JABA大会も勝ってないんで。みんなで一緒に勝ちに向けて泥臭くやっていきたい」と意気込んだ。

7年連続出場の都市大塩尻

 県代表が日本一に挑む全日本高校バレーボール選手権(春高バレー)が5日に東京体育館で開幕する。

 前回8強の女子・東京都市大塩尻は7年連続出場。ベースになるのは、伝統の高速コンビバレーだ。1㍍64のOP北堀未森(3年)、1㍍70のOH清水奏帆(2年)らサイドアタッカー陣は今季も圧倒的な高さはないため、相手のブロック網が完成する前に仕掛ける多彩な素早い攻撃で勝負する。昨年11月の県予選決勝で松商学園をフルセットの末に退けた後に力を入れてきたのは、ブロックだ。軸になるのは、ともに2年生のMBで大木愛唯が1㍍75、馬淵天怡は1㍍77とスケール感がある。ストロングポイントをさらに磨き、相手の攻撃を止められなくてもワンタッチ、コースを限定して待ち受けるレシーバーが拾って切り返すことができれば、サーブ権があるときの得点率がアップする。ネットから出す際の手の形、視線など細部にこだわって丁寧につくり上げてきた。

 大木は「(ワン)タッチしたり、シャット(アウト)できるようになってきた」と成長を実感。1回戦で当たる郡山女大付(福島)には23年度の国体で敗れており、主将の北堀は「日本一に向かって全員で質を上げてきた。チームとしてリベンジしたい」と闘志満々。U18日本代表MBを擁する難敵を突破して進撃に弾みをつけたいところ。

2年ぶりに出場する松本国際

 男子代表の松本国際は、独自のスタイルで2年ぶりの大舞台に挑む。1㍍80前後の選手が多く、飛びぬけた存在いないため、2セッター制に取り組んできた。小林智哉、対角のサウスポー西村堅志が後衛に回った際にトスを上げ、前衛でアタッカーとなる変則バレー。常に前衛に俊敏なアタッカーが3枚そろうのが特長で、高さ不足を速さで補い相手に的を絞らせない。やはりフルセットの死闘となった岡谷工との県決勝に勝利を収めてからは、特にサーブを強化。「サーブで崩して、自分たちのバレーに持ち込む」(壬生裕之監督)展開を理想に掲げながら、難易度の高いバレーの精度を上げてきた。

 2年前の春高で小林はベンチにいた。「大舞台でも自分たちのバレーをやっていた」と、準優勝した鎮西(熊本)と2回戦で大接戦を演じた先輩たちの記憶は鮮明だ。コートに下級生が4~5人立つ今回は、拾って、上げて、決める3役に加え主将の重責を担う。1㍍77の小さな大黒柱は「身長ないですけど機動力でマークついても打ち切る。トスもマークを振り切ったトスを上げたい。完成度は上がってきた。春高で100%にしたい」。3冠&3連覇を狙う第1シード・駿台学園(東京)との3回戦をにらみながら大垣日大(岐阜)との1回戦に臨む。

 

 関甲新学生野球1部・松本大の来春入部予定者が分かった。清野監督は「県内の選手が凄く増えたのがいい」と県内有力校の主力を迎えられることを歓迎している。

 春の北信越大会で準優勝した東京都市大塩尻の右腕・城倉、上位を打った花岡、夏の長野大会で4強入りした赤穂の網野主将、小諸商の金井主将、系列の松商学園から強打の丸山、伊東、内野の要・清水、県外から長打力が魅力の小森(北海道・遠軽)、本田(新潟・日本文理)らが名を連ねた。

 21年春から1部に定着すると着々と力を伸ばし、23年春は過去最高の3位と健闘。春5位、秋6位だった24年からの浮上を目指すチームが、新たな戦力を迎えてどう進化するか注目される。

【入部予定者】

 ▽投手 朝妻渚斗(東京学館新潟)城倉琉衣(東京都市大塩尻)土田頼我(東京・東海大菅生)▽捕手 小森結斗(北海道・遠軽)佐藤伯(秋田)▽内野手 伊東大和(松商学園)金井叶羽(小諸商)橋詰利来(上田西)高橋玖侍(佐久長聖)永井凌太(同)網野聖也(赤穂)清水優太(松商学園)池田大和(新潟・長岡商)▽外野手 原湧音(上田西)花岡蒼空(東京都市大塩尻)本田愁聖(新潟・日本文理)唐沢伊織(松商学園)丸山慧也(同)