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小学生らが見守る中、打撃を披露する古賀

 

 西武ライオンズにドラフト7位で入団した古賀輝希内野手(千曲川ク)が7日、佐久総合運動公園野球場で行われたイベント「佐久地区野球の日」に登場。約900人が見守る中で打撃を披露した。

 県野球協会が各地区で開催している競技普及イベントで佐久平の社会人、高校の選手らが案内役となり、ストラックアウトやホームラン競争、キャッチボール体験などで子供たちに野球の魅力を伝えた。今月1日に西武と契約を済まし背番号59に決まった古賀は、正午過ぎに大トリで姿を見せた。千曲川クの仲間たちが守るなか、赤羽大代表が投げ込む約50球にフルスイングで立ち向かった。だが、時おり雪も舞う冬らしい天気で思うように体は動かず、強い逆風もあってフェンスオーバーは果たせなかった。それでも間近に参加者の熱気を感じたようで「あんなにたくさん集まるとは思わなかった」と注目度の高さに驚くと、マイクを手に「これからも応援よろしくお願いします」と今後の飛躍を誓った。

 仕事と野球を両立した千曲川クでの2シーズンで注目度を上げ、NPB入りの夢を実現した24歳。入団発表会で同席した同期13人に対し「会ってみて、負けたくない気持ちになった」と刺激を受け、西口文也監督からは「一年目から勝負だな」と声をかけられたという。クラブチームの星は年末に故郷・佐賀に戻り、年明け早々の新人合同自主トレから本格的にプロのキャリアをスタート。信州で過ごした日々が背中を押してくれるはずだ。

 

 

 

 

 22号砲の全国高校駅伝(京都市)の男子に27年連続で出場する佐久長聖が3日、佐久市内の専用クロカンコースで練習を公開した。大会新の快走で6年ぶり優勝を飾った昨年のメンバー3人を含む10人の登録選手は初の連覇で通算4度目となる日本一へ順調な仕上がりぶりを披露した。

専用クロカンコースで走りこむ全国登録メンバー

 穏やかな陽光を受けながら、先月17日の北信越高校駅伝後に決定した10人がホームコースで健脚を披露した。過去には別メニューの者がいた年もあったが今年は一人も欠けることなく快調に周回を重ねた。前日2日はチーム代表が佐久市役所を訪問し、都大路へ周囲も盛り上がってきたなか、高見沢勝監督は「故障者もなくきちっと練習できている。今の時期としては悪くない状態。力のある選手たちですし、結果を残させてあげたい。やるべきことをやって調子を上げてもらって大会当日を迎えられれば、いい結果になるのでは」と語った。

 5000㍍で速い選手の証である13分台ランナーを6人も揃えた昨年は、2時間1分0秒の驚異の大会新を樹立して圧勝し6年ぶりの全国制覇。今年のチームが目指すのは「連覇」だ。けん引するのは8人を占める3年生たちで、今夏のU20世界選手権に出場した浜口大和主将と佐々木哲副主将の日の丸コンビ、前回アンカーの篠和真の3人がV経験者。さらに補欠だった松山優太、最終学年となって力をつけてきた石川浩輝を合わせた5人が13分台ランナーという豪華な顔ぶれだ。ただ、洛南(京都)、仙台育英(宮城)らライバルも強力。佐々木は「2連覇をするには、チームとしても去年のものを以上を目指さなくてはいけない。去年と同じでは駄目。自分たちなりの色を出せなければいけない。最高で最強のチームを目指してやっていきたい」と仲間たちの思いを代弁。浜口も「タイムより連覇。狙える位置にあるので、あとは自分たちが向かっていく姿勢であったり、そういう部分が影響すると思っている」と残された日々を睨んだ。今後は温暖な千葉での合宿でロード対策を重ね、滋賀での直前合宿を経て19日に京都入り。10人だけの濃密な時間を過ごしながらより結束を深めていく。

 今大会から規則変更で外国人留学生が2,5区の3㌔区間しか走れなくなるのも国内組だけで勝負してきた長聖にとって追い風。校門脇にある全国高校駅伝でのこれまでの活躍を称える石碑は、ちょうど1大会分のスペースがある。開会式で選手宣誓の大役を務める浜口は「連覇に挑めてうれしい」。喜びを感じて初の偉業にチャレンジする7人の最終オーダーが楽しみだ。

 

 

 

 

 プロ野球・西武ライオンズの新入団選手発表会が1日、埼玉県所沢市内の商業施設で行われ、7位指名の古賀輝希内野手(千曲川ク)は背番号59の初々しいユニホーム姿を地元ファンに披露した。

西武に入団した古賀

 若獅子軍団の未来を担うルーキーは14人(育成7人を含む)。指名順にひな壇に登場し、セールスポイントをアナウンスされてから西口文也新監督と握手を交わした。古賀の紹介は初めて九州を離れ仕事と両立させながらプロ入りの夢をかなえた信州での取り組みを高く評価したもので、「広角に打てる打撃を武器に将来は主軸としての活躍を期待。千曲川のように雄大で力強い選手になる」とスケール感があった。続いて、全員が目標を書いたサイン色紙を披露。古賀は「開幕一軍。1年目から活躍できるように頑張り、チームから必要とされる選手になりたい」と言い切った。西武のイメージについて「ファンの方がとても温かい」と印象を語り、先のプレミア12侍ジャパンの古賀悠斗捕手が在籍していることから愛称は「コガテル」を要望した。

 4年間背負った大曲錬投手から受け継いだ背番号59をまとい、果たすべきは常勝軍団復活。新潟県に入ると信濃川に名前を変える日本一の長河「千曲川」で才能を開花させた大砲らしい仕事ぶりに期待が集まる。