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スポ信EX:県庁で天皇杯展示中です

2025年2月19日 | お知らせ, スポ信EX

県庁で展示中の天皇杯

 

 長野が初の4連覇で最多11度目の優勝を飾った第30回全国都道府県対抗男子駅伝(1月19日、広島市=7区間48㌔)で授与された天皇杯が21日まで県庁本館1階ホールで展示されている。長野が自ら持つ大会記録を5秒更新する2時間16分55秒の大会新で全国に「駅伝王国」の実力を知らしめた圧巻のタスキリレー。これを評価した県からの要望に県陸協が応え、初めて実現した5日間のお披露目だ。特製ケースの中で、県選手団のサイン色紙、快挙を伝える新聞の号外を両脇に持ち回りの天皇杯が輝きを放っている。

21日まで展示中

 

 天皇杯は東京六大学野球、柔道、サッカー、軟式野球の全日本大会、国民スポーツ大会などでも授与されている。全国男子駅伝は2010年の第15回大会から贈られている。銀製で皇室の象徴である菊のご紋章が刻まれた杯は特別感たっぷり。日本陸連も、次回大会の開会式に返還するまでの保持期間にさまざまな規定を定めている。とりわけ保管は、銀行・信託会社または確実な金庫とし、公開は十分な警備を義務付けている。県庁では9~16時までの展示中は入り口に立つ警備員が目を光らせ、時間外は場所を移し万全を期している。県陸協はかつて貸金庫、現在は事務局内の金庫を利用している。ただ、ひとたび優勝すると優勝旗や他のカップなどワンボックスカー1台分もの賞杯、賞状を持ち帰る。さらに前回覇者に贈られるレプリカもあり、関係者にとって増え続ける「日本一の証し」は頭の痛い問題となっている。

 そこで、一計。ヒントとしたい施設が京都市にある。全国高校駅伝の発着地・たけびしスタジアム京都(西京極陸上競技場)の近くに監督会議を開く京都市市民スポーツ会館があり、その1階に「京都スポーツの殿堂ホール」がある。京都市は平成22年度から「京都スポーツの殿堂」事業をスタートし、吉田義男さん(野球)、釜本邦茂さん(サッカー)、山口良治さん(ラグビー)、野口みずきさん(陸上)らさまざまな競技で活躍した出身、拠点を置いたトップアスリートを「殿堂入り」として表彰。ゆかりの品が同ホールに展示されている。B1・京都ハンナリーズの拠点、関西学生野球のメッカも近くにあり、立地も良い。

 98年冬季五輪の成功後、プロのサッカー、バスケットボールのチーム、大相撲も身近になりスポーツに関心を持つ信州人は増えている。誰もが足を運べる場所に、広く信州スポーツの牽引者の活躍を追体験できる殿堂があれば、と思う。3年後に国民スポーツ大会開催を控える今、チャンスなのだが。

京都スポーツの殿堂ホール