昨年12月22日の全国高校駅伝(京都市)の女子で2年ぶり2度目の全国制覇を飾った長野東の優勝祝賀会が26日、長野市内で行われた。男子で2連覇を果たした佐久長聖と県初の男女同時優勝を成し遂げ、全国に「駅伝王国長野」の名を知らしめた国内最速の公立校。来賓、東京五輪代表・萩谷楓らOG、県内外の競技関係者、練習拠点の河川敷応援団、家族、同窓会ら約230人が集まり、1区の真柴愛里(2年)から一度も首位を譲らない完全優勝を盛大に祝った。
阿部守一県知事、荻原健司長野市長の祝辞の後、横打史雄監督があいさつ。「(大会前に)本人たちにどこを走りたいか聞くと、1から4区はイメージしたとおりだった」と明かし、「部員11人がそれぞれの役割を全うして素晴らしい駅伝を見せてくれて感動した。(関係者から)僅差の完全優勝はなかなかないと言われた」と高い意識で栄冠をつかんだ部員たちを絶賛。さらに「4日前に新チームが来年度の目標を、(全国)優勝したい、と言ってきた。連覇と来るかなと思ったがそっちの方がいいな。今年は今年のチーム」と、一新したチームで日本一を目指すことを宣言。「私自身も現状維持じゃ足もとをすくわれる。全員駅伝で挑戦していきたい」とし、留学生との対決となる3区にエース真柴を充てるプランも披露した。
新主将には西陣織のゴールテープを切った田畑陽菜(2年)が就任。「3年生は退寮し、1、2年生の生活が始まる」。次なる大きな夢に向かって、タスキは託された。まずターゲットとなるのが2月16日の西脇多可新人高校駅伝(兵庫)。ニュー長野東が走り出す。