県野球協会は23日、県庁で3月に開催する「第4回県知事杯争奪プロ・アマドリームトーナメント大会」の会見を行った。県内を拠点に活動する社会人、学生、独立リーグのチームが所属連盟の垣根を越えて手を携え、信州に球春到来を告げる県知事杯を懸けたタイトル戦。舞台は2年ぶりに長野オリンピックスタジアムに戻り、新たにNPBから西武3軍が参戦、これまで信越クと千曲川クが出場していた社会人は加盟6チームから選抜された「JABA選抜」として登場し、3連覇に挑む松本大、独立リーグ日本一・BC信濃とのトーナメントで野球の魅力を発信する。
日程と組み合わせが発表され、3月29日が午前10時からBC信濃対JABA選抜、西武3軍対松本大の1回戦(準決勝)2試合、30日は午前10時10分から決勝(3位決定戦は中野市営球場で午前10時から)が行われる。
参加4チームの監督も勢ぞろい。初戦は奇しくもかつて同じユニホームをまとった同士の顔合わせとなり、発言にも力がこもった。
第1試合は松商学園の扇の要を守った同士。2学年後輩のJABA選抜・辻利行監督は「独立日本一とやれるのは楽しみ。(相手監督は)松商の大先輩。大変かわいがってもらった。少しでも焦らせたい」と挑戦者として臨む意向。先輩の信濃・柳沢裕一監督は「目標は優勝の一択です。開幕1週間前の大事な試合になる」とし、第1回大会で辻監督率いる信越クを倒すなど相性は良く「(辻監督には)負けてない。先輩の面目を保てるかな」と意気込んだ。
第2試合はBC新潟で5年間一緒にプレーした仲。西武3軍の青木智史総合コーチは「若手中心なので投打とも積極的に攻めていきたい。優勝を全力で獲りにいきます。スポーツ選手はかっこいいんだ、とシンプルに感じて欲しい。大会後にライオンズファンを一人でも多く増やしたい」と結果を求めながらプロの力を披露するつもり。松本大・清野友二監督は「尊敬している方。ディフェンスを中心にした野球で少しでも一矢報いるゲームをしたい」と自分たちのスタイルで真っ向勝負を誓い、注目の選手として挙げた更級農出身の新4年生、宮坂魁投手の起用を予告した。
入場無料。今回から試合のスピードアップを図るためピッチクロックを導入。決勝戦終了後、決勝進出チームによる学童対象の野球教室も予定されている。