22日号砲の全国高校駅伝(京都市)の男子(7区間42・195㌔)に北信越ブロック枠で出場する長野日大が11日、長野市営陸上競技場で練習を公開した。
京都開催50年を記念した増枠で切符を得た2015年以来の都大路。11月17日の北信越高校駅伝で3度目の出場を決めてから、着々と準備を重ねている。日体大の記録会でほぼ全員がベストタイムを更新。12月に入ると3日から7日まで京都に遠征し、試走に加えてスピード練習などを行った。
北信越高校駅伝でマークした2時間12分21秒は参加58校中49番目だが、山田憲一監督は「2時間8分を切りたい。20番台を狙いたい。長聖以外の北信越勢には負けたくない」。2時間12分58秒で50位だった09年の初陣、2時間8分37秒で37位だった前回を上回る過去最高のタイムと順位を目標に掲げる。起用される7人は北信越高校駅伝と同じ1,2年生。ブロック代表枠は来年以降も継続されることから、次を睨んで経験を積ませる狙いもある。
選手たちの士気も高い。長距離区間を担う2年生の岸本莞爾と田中秀磨は、長野日大中出身。中学2年の校内マラソン大会で山田監督にスカウトされ、腹が決まるや、一緒に都大路で走るため赤穂中の下島凌空や堀金中の木下陽真人に声をかけ、「同志」として高め合ってきた。スカイランニングの世界大会に出場経験も持つ岸本は最長10㌔の1区を熱望。「持ち味は上り。きつくなってからの粘り。目標は29分59秒」と流れを引き寄せる走りを誓う。一方の田中は9月に痛めた右膝も治り、「出場できたのはチームとしても大きい。目標は区間20番台。来年は佐久長聖に勝ちたい」と鼻息は荒い。
出陣は17日。早めの準備で「駅伝の長野日大」をアピールする!