22日号砲の全国高校駅伝(京都市)の女子(5区間21・0975㌔)に18年連続で出場する長野東が10日、練習を公開した。主将の窪田舞(3年)ら8人の登録メンバーは、初優勝した2022年以来となるメダル獲得へ期待の高まる走りを披露した。
仕上がりは順調だ。午後2時から長野市内の犀川河川敷専用クロカンコースで公開された練習。毎週末に大会があった11月を乗り越え、今月に入り京都試走を終えたメンバーの足並みは軽やかで、一様に「状態は上がってきた」と語った。横打史雄監督も「多くの者が(しっかり)準備してくれている。誰がどこを走ってもそん色ない。(つなぎの)4区にも力のある選手を置けるのが強み」と自信を見せた。
今回から留学生は3,4区の3㌔区間しか走れなくなったことで、横打監督は「3区が重要になってくる。留学生のいるチームは前半に主力を置いてくるのでは。前半に逃げられると苦しい」と2,5区に留学生が登場したこれまでと異なる展開を想定する。難コールと定評のある11月1日の県大会で叩き出した1時間9分2秒は、参加校の中で3番目の好タイム。仙台育英、大阪薫英女学院、青森山田ら難敵は多いが今年の長野東も力がある。本番で走る5人はその県大会と同じ顔ぶれとなりそうで、3年生は窪田のみで田畑陽菜と真柴愛里の2年コンビ、川上南海と今井玲那の1年コンビと下級生主体だ。5位入賞した前回を田畑は2区、窪田はアンカー5区で経験しているのも財産だ。
この一年、部員たちは「メダル獲得」を目標に掲げてきた。横打監督は「今年はレベルが高い。優勝争いしないとメダルは獲れない。常にメダル圏内。トップの見える位置。うちは大砲はいない。アベレージで勝負」と、ロードに強い選手たちの総合力で活路を開く考え。2年前の初優勝を知る主将の窪田はエースの力はあるが「どこを任されてもしっかり準備したい。1年生はプレッシャーを感じず楽しく走れるように声掛けしたい」と、チームのために最善を尽くすつもりだ。