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スポ信EX第6回:千曲川ク⚾クラブ北信越大勝V5

2024年6月24日 | お知らせ, スポ信EX

第48回全日本クラブ野球選手権第2次予選北信越大会は最終日の24日、石川県立野球場で準決勝、決勝が行われた。準決勝が不戦勝となった千曲川クラブは、決勝で新潟コンマーシャル倶楽部を10-1の7回コールドで退け、5大会連続9度目の全国切符を獲得した。4回に先制適時打を放った及川諒外野手が最優秀選手賞、7回に駄目押し2点本塁打を放った関洸司朗外野手が通算6打数4安打で最高打撃賞に輝いた。全国大会は8月31日から群馬、栃木両県で開催される。

V5に笑顔の千曲川ナイン

▽決勝

千曲川ク

000 223 3-10

000 100 0-1

(7回コールド)

新潟コンマーシャル

千 本多、名取、井関-永田皓

新 渡辺、五十嵐樹-久志田

🉀関(千)

最優秀選手賞の関(左)と最優秀選手賞の及川

社会人3年目の及川が千曲川クのベンチを覆っていた重い空気を一掃した。ゼロ行進で迎えた4回無死二、三塁。四球と犠打失策で築いた絶好機で6番の左打者は「甘いところに来たら振ろう」と気合十分だった。だが、初球はファウル。力の入りすぎを反省し、2球目の外角直球を素直に左前に打ち返した。「肩の力を抜いて、いい感じで打てた。ミスも絡んだチャンスだったので、1点取りたかった」と貴重な先制適時打を振り返った。

22日の1回戦は富山BCを16-1の7回コールドで退けたが前日23日は激しい雨で中止となり月曜日のこの日に順延。仕事と野球の両立を求められるクラブの宿命で準決勝の野田サンダーズ(新潟)は規定の選手15人を確保できずに棄権を余儀なくされ、千曲川クも一部の主力らがチームを離れた。不戦勝で決勝に駒を進めたものの、勢いは連戦の新潟コンマーシャルの方が上。それでも先発・本多将吾が序盤を踏ん張り、徐々にペースをつかみ出した矢先に破った均衡。これでチームは勢いに乗り、着々とリードを広げた。

決着をつけたのは7-1で迎えた7回。8番・永田皓一の左越え適時二塁打で7点差に広げると、台所事情でこれまでの9番から1番に抜擢された関が豪快に左越え2ランを叩き込み、駄目を押した。「内角ストレート。張ってました。完璧でした。前半、点取るまで緊張してましたが、積極的に振れた」。実はコーチとしてベンチしている父・勝宏さんの57歳の誕生日とあって、社会人7年目の右打者は「良かったです」。最高打撃賞も確定した記念のボールをプレゼントした。

北信越で群を抜く実力を見せつけた千曲川ク。次の目標は8月末に始まる全国大会だ。初のMVPに選ばれた及川は「まだ優勝したことがない」と、過去2度の準優勝を越える初の頂点に照準を合わせる。クラブ日本一となれば晩秋の京セラドーム大阪で開かれる日本選手権切符が手に入る。大阪出身とあって、「家族や知り合いに見に来て頂けるように練習したい」。野球での里帰りを果たすため、さらなる飛躍を期して夏に向かう。