第43回全国都道府県対抗女子駅伝(9区間42・195㌔)が12日、京都市で開催され、長野は2時間18分13秒で5位と健闘し、2020年以来5年ぶりの入賞を果たした。
原動力となったのは昨年12月の全国高校駅伝で2年ぶりに優勝した長野東高勢で大学生、実業団勢を相手にしても一歩も引くことはなく、安定した強さを発揮した。高校駅伝で区間賞を獲得したのと同じコースの1区(6㌔)に再び臨んだ真柴愛里(2年)はトップが見える位置で冷静にレースを進めて区間2位と好走し、上位争いの流れをつくった。2区(4キロ)の今井玲那(1年)は区間9位でトップの京都と15秒差の4位と粘り、3位でタスキを受けた5区(4・1075㌔)の窪田舞(3年)は区間4位で順位をキープし、6区(4・0875㌔)の川上南海(1年)は区間賞の力走で2位へ押し上げ「未来くん賞」も受賞した。2度目の日本一のから3週間。精神的にも肉体的にも疲れは残っていたはずだが、4人そろってミスなく役割を全う。同校も率いる横打史雄監督は「前回の優勝後は(緊張感が)切れたところもあった。(今回は)頼もしさを感じた」とスケールアップを実感した様子だった。
4区(4㌔)の名和夏乃子(エディオン)は区間9位、7区(4㌔)の中村柚音(中京学院大)は区間8位でまとめたものの、他の走者は直前のコンディション不良などの影響でもうひとつ伸びず、最終9区で後退し5位でフィニッシュ。チーム全体の状態から目標を初のメダルから3度目の入賞に下方修正し、落ち込みは折り込み済みとあって、横打監督は「これ以上ない結果。久々の入賞で良かった」と5年前の4位に次ぐ2番目の好成績を高く評価した。「来年は(このメンバーが)ほぼ残る。それぞれが課題を解決したうえで、メダルを獲りにいかないといけない」。19日の全国男子駅伝で4連覇を狙う男子との差も徐々に詰まっている。メダル圏内で勝負し続けられたことで得られた悔しさをバネに、悲願成就だ!