相澤健康スポーツ医科学センターが主催する「第22回Jr.アスリートサポートプロジェクト」が22日、セキスイハイム松本スタジアムで行われた。プロ野球界で活躍する県関係者、松商学園出身の上田佳範氏(来季からDeNAコーチ)と辻竜太郎氏(来季から西武コーチ)、松本第一出身の牧秀悟内野手(DeNA)が講師となり、抽選で選ばれた中信地区の中学生60人を指導。上田氏は走塁、辻氏と牧が打撃を担当し、3グループに分かれた次代を担う球児たちに「プロの技」を伝えた。
牧は主将1年目で、セ・リーグ3位からクライマックスシリーズを勝ち上がり、日本シリーズでソフトバンクを倒して26年ぶりの日本一を経験。続くプレミア12でも中心選手として侍ジャパンをけん引した。この日は自らバットを手にしてティー打撃も披露するとインパクトまでが速い鋭いスイングに参加者から歓声が沸いた。密度の濃い4年目を駆け抜けたハマの主砲はまず「一年を通して納得いく数字ではなかった。もっと打点を稼いでいれば、チームももっと上に行けた」と自身の成績を反省。ただ、ポストシーズンを勝ち抜けたことで「主将をやって良かった。結果日本一になり、得るものがあった」と振り返り、「自分たちの世代が頑張っていけば、チームは底上げできる」と27年ぶりリーグ制覇に視線を向けた。2軍担当のコーチとして5年ぶりDeNA復帰となった上田氏も「牧選手が中心になってやってもらわないと。リーグ優勝に向かってやっていく。チームの底上げが必要。若い選手が1軍に上がれるように手助けできれば」と共闘を語った。