スポ信EXについて
緑がまぶしい季節を迎え、「球縁」の2文字をしみじみと噛みしめています。
「これも時代か」と、紙からデジタルへの流れを痛感しながら今春、スポニチを卒業。テンポ緩めの日々を過ごしてきましたが、関係者へのあいさつも兼ねて先月、都市対抗野球1次予選開催中の長野オリンピックスタジアムを訪れたことが転機となりました。
「スポニチ信州版がなくなって、寂しがっているファンがたくさんいる」
声をかけてくれたのはアカハネ保険事務所の赤羽大社長でした。
佐久(現佐久長聖)高時代は強肩強打の捕手として3年春夏の県準優勝に貢献。社会人ではTDK千曲川で全国舞台に立ち、同チームの休部後は創設に関わった千曲川クラブの都市対抗出場を夢見ながら、軟式野球チームでもプレー。家業の保険代理店に移ると自費で室内練習場を作り、次世代育成イベントに力を注ぐ。前進し続ける情熱の野球人は、私の身の振り方も案じてくれていました。
高校時代からその都度、取材を重ね、付き合いは30年超になります。話はトントンと進み、アカハネ保険事務所のホームページ内で信州のスポーツ情報を発信する新サイト「スポ信EX」立ち上げとなりました。長くご愛顧いただいたスポニチ信州版の延長戦という意味を込めました。
ライターは私だけ、機動力も衰える一方でデジタルの知識も乏しいですが、できる限り現場に赴き、分かりやすく、読むと元気になるニュースを伝えていきたいと思っています。
どうぞ、よろしくお願いいたします。
赤羽社長の男気に感謝して、2024年6月
高地浩志
【たかち・ひろし】1960年生まれ、長野市出身。松代高、中大文学部卒。同業他社などを経てスポーツニッポン新聞社に入社し、草創期から長野支局で アマチュア野球、一般スポーツなどを取材。2024年3月の支局閉鎖に伴い、退職。4月からフリーランスとして信州のスポーツ現場に足を運ぶ。