全日本少年春季軟式野球県代表決定大会が3日、佐久市営グラウンドで行われ、佐久長聖中(東信)が2連覇を果たした。丘・桔梗クラブ(中信)との1回戦を8-0の6回コールドで大勝すると、続く長野日大・東部・裾花合同(北信)との決勝も6―1と快勝し、来年3月の全国大会出場を決めた。準優勝の長野日大・東部・裾花合同は9、10日と栃木県で開催される関東・東北・北信越少年新人大会に出場する。
▽1回戦
佐久長聖中 8-0 丘・桔梗ク
(6回コールド)
長野日大・東部
・裾花合同 4-3 緑ケ丘中野球部
▽決勝
佐久長聖中
230 010 0―6
000 010 0―1
長野日大・東部・裾花合同
(佐)岡田、田口、岡田―岡本
(長)黒崎、小松、雨宮―雨宮、神田
秋も強い。長聖中の集中力は出だしから高かった。初回は2死からの3連打で2点を先取。2回は1死三塁からスクイズで3点目をもぎ取るとさらに2点を追加。立ち上がりで主導権をがっちり握ると先発の左腕・岡田楓駕が4回を内野安打一本に抑え二塁すら踏ませない力投。6点差とした直後の5回に2番手の田口潤が失策絡みで1点返されたものの、残り2回は再登板の岡田が6人で締め、危なげなく勝利を収めた。
先輩たちは8月の全国中学大会で県勢最高の準優勝を飾った。一気に注目度を高めた後に始動した新チームは、1回戦で好投した中島孝太、4・5番コンビの石塚貴大、森住真人らが残る。とはいえ経験値はまだまだ低いだけに小金沢和範監督は「よく勝ったと思います。“まずは全国で“を達成できた。彼ら自身のモチベーションにもなります」と冬期間の大きな目標ができたことを歓迎。その上で「相当鍛えないと全国で勝てないと思います」と手綱を締めた。主将の石塚も「(全国では)初回からしっかり(試合を)決められるチームになりたい。先輩たちよりいい成績を取りたい」。日本一となるためさらなるレベルアップを誓った。