東日本大震災のすぐあと、
被災現場に行った看護師さんのお友達がいます。
その方から、いただいたメールを 皆さまと共有できたらいいな・・・
と思って、今回は、そのメールをご紹介します。
現地にいた時の自分は津波の恐さを目の当たりにしながら、
目の前にいる被災者の皆さんの対応で必死だった‥
24時間体制で少しの仮眠をとりながら、丸2日活動してきたけど、
任務を終えて、一人になった瞬間、怖くて涙が止まらなかった。
帰ってきてからも、テレビで観るたび、
昼夜問わず不眠不休で必死に働いている、
被災者でもある医療スタッフのことを考えたら、
胸が詰まる思いでイッパイだった。
あれだけ、非現実的な世界にいたのは初めての経験でした。
2週間経った今でも、
DMAT(災害派遣医療チーム)としての活動は終了したけど、
医療の受容は高く、長野県も医療班を編成して、
3泊4日の日程で、途切れることなく、送り出しています。
これは本当に長期戦になること間違いないと、現地に行って思いました。
自分は無力だと思ったけど、私たちを必要としてくれる人達はたくさんいたよ。
反対に長野を心配してくれる方もいました。
あとね、帰ってきて、すごく思ったことがあったんだけど‥
今、私たちは当たり前のように過ごしている日常だけど、
それがどれほど幸せなことか‥
水も電気も火もある、この日常に感謝しなければいけないと‥。
2日間の任務を終えたとき、
お風呂に入れる、温かいご飯が食べれる、温かい布団で寝れる‥
すごく幸せを感じました。
あとは、家族を大切にしたいと思った。
当たり前のようにいる家族だけど、
当たり前が一瞬にして崩れる‥
考えたことある?
文句を言っても、ケンカしちゃっても、それが出来るだけ幸せなことなんだ。
※DMATとは、災害急性期に活動できる機能性を持った、
トレーニングを受けた医療チーム(災害派遣医療チーム)」で、
医師、看護師などで構成され、
大規模災害や多傷病者が発生した事故などの現場に、
急性期(おおむね48時間以内)に活動できる機動性を持った、
専門的な訓練を受けた医療チームのことです。