アカハネ通信

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 第96回都市対抗野球第2次予選北信越大会第1日の26日、長野オリンピックスタジアムで1回戦2試合が行われ、県第1代表の信越ク(長野市)は7-3で新潟コンマーシャル(新潟市)に逆転勝ちし、28日の準決勝へ駒を進めた。

 

力投する信越ク・宮野

 ▽1回戦

新潟コンマーシャル

 000 300 000―3

 000 420 01X―7

信越ク

(新)五十嵐樹、五十嵐翔、芦田、渡辺―宮村

(信)宮野、大沢―斎藤

🉀樫山(信)

 

 2次予選で力を出すのは難しい。信越クは本来の主力にコンディション不良者がいて加入1、2年目の選手が7人も並ぶ布陣で臨んだが、守りでほころびが出て、苦しい初戦突破となった。

 0―0で迎えた4回表の守備は、不慣れな三塁で起用された新人・藤本が2適時失策、先発投手・宮野の犠打野選も絡んで3点の先行を許した。それでもその裏、2巡目に入った打線は3連続四球から好機を築くと内野失策、暴投などに付け込んで4点をもぎ取って逆転に成功。5回は3番・樫山の右越え2ランでリードを広げ、8回は8番・小池の左犠飛で駄目を押した。

 1次予選決勝は5本塁打などで大量16点を奪って大勝したが、この日は散発4安打と低調。酒井監督は「簡単なゲームはない。(選手は)いい勉強になりました」と振り返り、「宮野はあれだけエラーが出ても(気持ちが)切れなかった。大事な仕事をやってくれた」と7イニング3失点と粘った右腕をたたえた。

 中1日で迎える準決勝は、延長10回の激闘をものにした伏木海陸運送(高岡市)との顔合わせ。地の利を生かして攻守ともたて直し、前回覇者に食らいつきたい。

(スポーツライター・高地浩志)

 全日本学童軟式野球県予選は最終日の22日、セキスイハイム松本スタジアムで準決勝、決勝が行われ、松本ライオンズ(中信)が野沢浅間キングス(東信)との決勝を7-4で制して6年ぶり優勝を飾り、8月の全国大会(新潟県)出場を決めた。

6年ぶり優勝を喜ぶ松本ライオンズ

▽決勝

松本ライオンズ

 330 100―7

 400 000―4

野沢浅間キングス

(松)五味、須田、長沢―中村

(野)渡部、関源―佐藤倖、渡部

 

 ▽準決勝

松本ライオンズ 6―2 箕輪フェニックス

野沢浅間キングス9-0 TeamN

 

 3点リードで迎えた最終6回2死二、三塁。5回から3番手で登板した長沢が力のある直球で8番打者を一ゴロに打ち取ってゲームセット。松本ライオンズの選手たちが笑顔で整列した。松本市内10チームから選抜されたオールスター軍団。2000年からの4連覇、07年からの3連覇など県内無敵を誇ったが19年を最後にタイトルから遠ざかっていた。それだけに、就任5年目の伴在監督は目頭を熱くさせながら「長かった。夢のようです」と喜びに浸った。

 名門復活の立役者となったのは、「4番・捕手」で主将の中村。3点先取も守りのミスも重なって4点を失った直後の2回だ。2死満塁から強い逆風をものともせず左越えに走者一掃の逆転二塁打を放って6―4と主導権を奪い返した。1回の左中間適時三塁打と合わせて4打点の大暴れ。「すぐに追いつけると思っていました。みんなが一丸になってくれました」と振り返った。守っても3点差に広げた直後の4回、無死一塁から強肩を披露して二塁盗塁を阻み、反撃の芽を摘んだ。

 チーム名は松本ライオンズクラブのサポートで誕生したことに由来し、今年で創立30年だ。過去12回の全国大会はベスト8が最高。中村主将は「しっかり気持ちを締めていきたい。目標は優勝です」と節目の年の快進撃を誓った。

(スポーツライター・高地浩志)

 軟式野球の国民スポーツ大会県選考大会兼水戸市長旗東日本選手権県代表決定大会は最終日の8日、長野県営球場で決勝が行われ、JA長野厚生連長野松代総合病院が延長12回の激闘の末、1―0でルビコンにサヨナラ勝ちし、2年ぶり優勝を飾った。

劇的勝利を喜ぶV打の大熊(中央左)ら松代総合病院ナイン

 ▽決勝

ルビコン

 000 000 000 000―0

 000 000 000 001x―1

松代総合病院

 (延長12回)

(ル)八幡―大和久

(松)金子、鈴木―徳光

 

 互いに三塁を踏めないまま進んだ0行進が、12回で終わった。4回からのロングリリーフとなった2年目右腕・鈴木が2死一、二塁のピンチを切り抜けて迎えた裏の攻撃。県選抜「チームながの」でもエースの相手右腕・八幡にわずか3単打と抑え込まれていたが、先頭の1番・今井が左前に落とす安打で初めて無死から出塁した。続く本山は2球目にランエンドヒットのサインが出るとゴロで三遊間を破る安打で応え、一、二塁。3番・塚田も1―0から4球ファウルした後に狙いどおりの進塁打となる高いバウンドの遊ゴロを放って1死二、三塁と好機を広げた。

 仕上げは4番・大熊だ。今季から指揮を執る金沢監督は勝負に出て、初球にヒットエンドランのサイン。相手バッテリーも警戒しウエストしたが甘く、9年目のベテランが細工できる投球となった。強く弾んだゴロは二塁手のグラブの先を抜けて外野へ転がり三塁走者・今井が生還。2時間30分の激闘に終止符を打つサヨナラ適時打を放ち、三塁ベンチを駆け出した仲間たちから祝福を受けたヒーローは「決められて良かった」と喜びをかみ締めると、前主将らしく「よくつないでくれた。守備もバッターも」とお膳立てしてくれたチーム全員に感謝した。

 機動力を駆使した攻撃は冬場からチーム全員で意識してきたスタイル。金沢監督は「やりたい野球を共有できた」とうれしそうだった。

 今季の目標は挑む4個ある県タイトルの独占(昨年は3大会V)と全国ベスト8。まずは1年前に延長10回サヨナラ負けで逃した最初の国スポを制した。大熊は「ここを獲らないとズルズルいってしまう。次への弾みになる」と幸先の良いスタートを喜んだ。 

 なお、国スポは今大会を参考に編成する「チームながの」で8月の北信越ブロック予選(富山)の突破を目指す。松代総合病院は10月末の水戸市長旗(茨城)に県代表として出場する。

(スポーツライター・高地浩志)